クスクス笑っている先生は、楽しそうにパスタを頬張っている。
そんな表情を見れたから先生の嘘のことは忘れようと思ったあたしは、やっぱり重症かもしれない。
先生が、好きすぎて。
「先生がこんな素敵なお店知ってるとは思いませんでした!」
「そんなに俺にはイタリアンなイメージはついてないのか」
「はい。和食って感じがします!」
「和食、ね。ただ、俺だって色んなもの食べるからな」
先生のイメージは和食というか、“和”。
なんでかって言われたら解答に困ってしまうけど、今まで一緒に暮らしてきた経験をもとにして考えると、“和”が何故か似合うもん。
着物着てお茶を点てているところを想像すれば……そりゃもう!!
鼻血もんだよね!!
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