慌ててベッドから起き上がって、髪の毛を整える。
リラックスしていた先ほどのあたしを見られていても、やっぱり心は華の女子高生。
好きな人には、良い姿を見てもらいたいもん。
「身支度は終わったか?」
「はい!バッチリです!」
「そりゃよかったな。何も変わってないけど」
なんか最後に余計なひと言が聞こえてきた気がしたけど、先生がおかしそうにクスクスと笑っているから、いいとこにした。
「お前、来週の日曜日ヒマ?」
「日曜日ですか?特に用事はないですけど……」
「そうか。じゃ、出掛けるから準備してて」
「はーい。って、えええ?」
今、出掛けるって言った?
あたしと、出掛けてくれるの?
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