「えー?そんなことないですよ!あたしは華の女子高生ですから!」




抱き枕にくっつきながら答えたけど、ふと固まってしまう。


もしかして、この声って……。


恐る恐る見上げてみると、そこには呆れた表情を浮かべる先生の姿があった。




「へ、変態……!」



「なんでそうなる」



「だって、なんで勝手に部屋の中にいるんですか!」



「勝手に入ったわけじゃない。何回ノックしても返事がないからだ」




「お前の頭はどんだけお花畑なんだよ」と頭を抱えている先生は、ベッドで寝転んでいるあたしと向かい合うように、勉強机に備え付けられている回転イスに座った。


あたしがいつも勉強してるイスに先生が座るなんて……今日は本当にありえないことばかりが起きて、混乱してしまう。




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