あれは、夢だったのかな?


先生が、あたしの部屋に来るなんて。




「きゃー!!どうしようどうしようどうしよう!!」




部屋に戻ってから、ずっとベッドの上で転がっている。お気に入りの部屋着に着替えて、抱き枕を抱えた状態で。


ゆっくり休めるわけがない。だって、夢が醒めちゃいそうだから。


先生が部屋に来るってことで、帰ってから速攻お部屋の掃除を開始して、今に至る。




「もう、先生ったらあたしのこと好きだったりして?告白されちゃったりして?」




気持ちは有頂天。今なら、世界中の誰よりも幸せな自信がある。


どんだけあたしって簡単な人間なんだろうって思うけど、今だけ幸せに浸らせて。


こんなこと、一生ないかもしれないんだから。




「おい、やけにだらけてるな。俺はこんな奴が女子高生だって思いたくないぞ」




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