俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~




先生の機嫌を損ねないように、あたしは学校指定のネクタイを緩め、Yシャツのボタンを2つ開けた。


指が、震える。


だって……先生に診察してもらうんだもん。


お風呂で倒れた時に裸を見られたけど、それは意識がなかったときの話で。


でも今は、ちゃんと意識がある。


先生の視線を痛いほど感じる。




「これで……いいですか?」



「ああ、大丈夫。聴診器当てるな」



「はい」




大きく胸元が開いたYシャツの隙間から聴診器が胸に当てられて、冷たい感覚に思わずビクンと反応してしまう。


それよりも、あたしは心臓の動きが早いことに気を取られていた。




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