「愛梨、ゴメン!顧問に呼ばれたからもうちょっとだけ待っててくれるか?」 「うん、いいよ!」 部活を終えた大輝が私にそう言う。 疲れてるはずなのに、すぐに私の所に駆け寄ってくれる。 それが嬉しい。 「あ、愛梨ちゃんだ!大輝待ってるの?」 「聖也君!」 そのまま大輝を待っていると声を掛けられた。 聖也君とは最近話すようになった。 大輝とは一番仲のいい友達。 大輝と違って、誰とでもすぐ打ち解けられる明るい人。 私が大輝に恋に落ちた時、大輝と一緒にいたのも、この人だったと思う。