「…うん!やっぱりこれしかない!」

「…愛梨?お前めちゃめちゃ独り言の声でかいぞ?」

「ごめん…聡。」

聡に呆れたように言われて、ちょっと恥ずかしくなる。
私はよく周りがみえなくなるからなぁ…。

「俺は慣れてるからいいけどな(笑)で、何が決定したわけ?」

「…これ。」

ペランっと取り出したのは一枚の紙切れ。

それは、高校三年生が必ず配られ、多くの人間が頭を悩ませる…

「進路希望調査?」

「…そ。」

「え!愛梨もう決めたの~?」

「真紀!」

いきなり話に割って入ってきたのは、私の親友、そして聡の彼女でもある真紀。