珍しい。 新しい彼氏ができたにしては、浮かれている感じが全くない。 俺の覚えている限りでは、過去二回。 同じような態度の事があって、その二回ともすぐに別れている。 「どうかしたか?」 俺は鞄を机の脇におき、ブレザーをハンガーに掛けながら聞いた。 「んー・・・へふに」 別に、そう言うと彼女は枕を持ったまま、ごろんと横になった。