俺は、鞄の中から電子辞書を見つけると、一度開いて電池を確認する。 「ほら」 十分にあることを確認し、俺はそれを手渡した。 「サンキュー、吉にぃ」 妹は、電子辞書を受け取り、やっと宿題ができる、といって笑った。