勤務時間が終わり、次のスタッフに引き継いで帰った。



まだ薫は帰ってなかった。


さすがに、疲れた…



ボーッとソファーに座ってると、彼が帰ってきた。




「おかえり。」



部屋に入ってきた彼に声をかける。



「…ただいま。今日、大変だったみたいだね。」



「うーん… そうだね。さすがに疲れたかな…。 でも赤ちゃんもお母さんも元気でよかった…」



「そうだな…」



薫が私の横に座る。




「みんな生まれたての赤ちゃん見て、テンションあがるし。 …でも… かわいかったな…」



彼の顔が、ほころぶ。



「うん…みんなかわいいよ。」



二人で自然とほほ笑み合う…




「お前も… かっこよかったよ…」



「えっ?」



前を向いてボソッと話す彼に聞き返す。



「テキパキ動いて、指示も的確で…。 でも笑顔を見せる余裕もあって…。
かっこよかった・・・」



照れ臭そうに頭をかきながら続ける。



「水谷なんか、お前のファンになったみたいで、名前がわかった!って喜んでたぞ。」



「へぇー。私にファン?」


二人で笑う