最近、仕事が忙しい。
新しい入院患者さんも増え、病棟のスタッフもバタバタしていた。
私は昨日入院してきた患者さんの部屋へ入り、
「失礼します。こんにちは。検温に来ました。」
と、笑顔で体温計を渡した。
「夕ちゃん?・・・」
学生時代の呼び名で呼ばれ、改めて患者さんの顔を見る。
「…由香?」
「そうだよ! 久しぶり! 元気そうだね、夕ちゃん。」
「わー! びっくりしたー。 ほんと久しぶりだね! 高校卒業以来だよね? 名前変わってたから、すぐ分からなかったよー!」
私たちは、ここが病室であることも、患者と看護師という立場であることも忘れて、再会を喜びあった。
佐々木由香。
高校時代の友達。その当時は仲良しグループで、一緒にご飯を食べたりしていた。
でも親友というほどの間柄ではなく、卒業後に連絡をとることは、なかった。
約十年ぶりにあった友人…
すぐに分からなかったのは、名字が変わっていたからだけでは、なかった。
彼女は昔の面影が全くないほど、ゲッソリとやせていた・・・
新しい入院患者さんも増え、病棟のスタッフもバタバタしていた。
私は昨日入院してきた患者さんの部屋へ入り、
「失礼します。こんにちは。検温に来ました。」
と、笑顔で体温計を渡した。
「夕ちゃん?・・・」
学生時代の呼び名で呼ばれ、改めて患者さんの顔を見る。
「…由香?」
「そうだよ! 久しぶり! 元気そうだね、夕ちゃん。」
「わー! びっくりしたー。 ほんと久しぶりだね! 高校卒業以来だよね? 名前変わってたから、すぐ分からなかったよー!」
私たちは、ここが病室であることも、患者と看護師という立場であることも忘れて、再会を喜びあった。
佐々木由香。
高校時代の友達。その当時は仲良しグループで、一緒にご飯を食べたりしていた。
でも親友というほどの間柄ではなく、卒業後に連絡をとることは、なかった。
約十年ぶりにあった友人…
すぐに分からなかったのは、名字が変わっていたからだけでは、なかった。
彼女は昔の面影が全くないほど、ゲッソリとやせていた・・・