そっと離れた唇に、まだぬくもりを感じながら、
目を開けた私に映ったのは、
イジワルな海翔様の顔。
嫌な予感を覚えたら、それは見事的中で。
「選べ」
また!?と思ったけれど、私はもう答えを考えていた。
キス攻めはキスがたくさん。
言葉攻めは言葉がたくさん。
ならば、言葉攻めのほうがまだ耐えられる!
ふふん、海翔様破れたり!!
自信たっぷりに返そうと思っていた私の言葉は、次の海翔様の言葉で、
脆くも崩れさる。
「こことベッドの上、どっちがいい?
初めてだろ。選ばせてやる」
……なんですと?
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