私のその一言に、

声をかけたことでまた若干苛ついたようなちょっと動きをとめた海翔と、

目を閉じて何かを耐えるようにしながら頷く大地。



「本当に、ごめん」


「わかったから」



何度も謝る私に、大地はくしゃっと笑って悲しそうに言った。



「俺、これからもアヤの味方でいていいか……?」



こんな私に、大地はまだ味方でいてくれるという。



私の意思を尊重したいとの意図がわかるその言い方に、

その優しさに、

私は胸がつまった。



「あたしなんかの味方でいてくれると、大地がいうなら」



そう言った私に、大地は短く「おう」と返事をする。



「大地大明神と呼ぶならな」



いつも通りにしようとしてくれている大地に、私は素直にお礼を言った。