いや明らかにテンションが低いんですけど。
海翔、一体何を送ったのよ!!
「ねぇ大──」
「アヤは俺をそんな目で見てたんだな。
でもそれがわかっただけでもまぁ、前進っつーかなんつぅか、
良かったよ、うん……」
哀愁を漂わせはじめた大地。
しゅんと肩を落とすのがなんだか涙を誘うけど、一緒にテンション下げてる場合じゃない。
とにかく、今朝のメールは海翔が勝手に送ったものなんだと説明しなきゃ……!!
「ね、きいてよ大──」
「だけどアヤ、誤解だからな?」
「ねー、話が見えないんだけど。
アヤ、一体どんなメールを大地に送ったわけ?」
ナツの視線が突き刺さるように鋭いのは気のせいだろうか。
そんな目で脅されても、メールの内容を知らないんだから答えようがない。
「ナツ、違うのきいて」
「アヤ、言わないでくれ!
万が一ナツにまでそんな風に思われたら俺、ちょっと立ち直れねぇ」
だから知らないんだってば!!
人の話きけよ!!