イジワルな俺様の秘密ライフ



……はて、どうだったんだろ……?



お互いに好きということでいいんだよね……?


勘違いや独りよがりなんかじゃ、ないよね……?



でも私、付き合うとか言われたっけ……?



ああでもキスはしたし。


あれ? でもキスはだいぶ前にもしたような……



「ちょっと、アヤー??」



目の前をひらひらとナツの手が泳ぐ。



「ナツ……好き……」

「…………は?」



ギロリと睨まれ、もったいぶらずに早く言うようにせかされる。



もったいぶったわけじゃないんだけどな……



私は恐る恐る昨日の一部始終を話した。



「というわけで、両想いってことなのかなって思うんだけど……」


「何言ってんの、完璧両想いでしょうが。

ったく、海翔さまが不憫でならないわ」



半ば呆れ顔をしていたナツが、ゆっくりとその表情を笑顔に変えた。



「おめでと」



その言葉にようやく実感が伴って、私は少しはにかみながら、笑顔で頷いた。