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寮に着くまで、思い出したくもない悪夢が続いた。


校門を出るまでまとわりついた、突き刺さるような視線。


好奇の視線、妬みの視線。


それが校門を出てからは、うちの高校以外の学生や社会人、

のべつまくなし向けられて、それだけでも胃がやられそうだったのに、

何を思ったか何を考えたか、海翔様はご乱心あそばして。


ひっきりなしに私に笑顔を向け、ゆっくりと歩き、

……針のむしろだった。


やっと寮に着いたからいいけれど、月曜日からが不安で仕方ない。