泣いた赤色、うたかたの青

「今日もお疲れさま」

水槽のライトが消えた店内で、
私は私の大切な妻に、そう言って一杯のお茶を出して、

「おいしい」

彼女は今日も変わらない笑顔で、その味を褒めてくれる。