「良かったね、コウタ」


少女は微笑んだ。


「これで、友達がたくさんできるね」


そう言って、立ち上がって、


「どこに行くんだ!?」


叫んだ私に、彼女は悲しい微笑みを見せた。


「私はコウタが退治したことになってるんだもの。この村にはもう、いられない」