店内にはカウンターの奥にも他に人影は見当たらなくて、

店員と思った若い男は、どうやらこの店のマスターのようである。


あなたがメニューを開くと、
コーヒーに紅茶に、ハーブティに、

それから抹茶。


あなたは和風な趣の店内を見回して、このちょっとイケメンの若いマスターに、


「抹茶セットを一つ」

と、注文して


赤く染めた髪の毛がやや目を惹くマスターは、カウンターの奥へと引っ込む。