再び、ベットの上に腰を落としてバスタオルで髪を拭きながらテレビに目を向けた。

ちょうど、昨日の事件のことで仲西議員が記者会見をしていた。

その記者会見を聞いて、俺の背中からじわじわと違和感が襲ってきた。

「私の息子が応援演説をしている時、私の事務所の方にミドリ広場に爆弾を仕掛けたという脅迫の電話があったと私の耳に届きました、演説を中止しようと雄大に伝えようとした時に雄大は誰かに撃たれました」

と仲西議員はマスコミの前で語ったのだ。

しかも、仲西議員の隣には五十代前半ぐらい女性が「私の息子を返して」と泣きなら訴えているではないか。

仲西雄大の母親は仲西議員に事故と装って殺し、仲西議員は若い女性と再婚したはず、あと事務所にミドリ広場に爆弾を仕掛けたと脅迫電話とは一体何なんだ??

俺はただブラウン管を眺めることしかできなかった。

「また、災難という要らないオマケを貰いましたよ、マスター」

と苦笑しながら煙草のヤニで黄ばんだ天井を眺めた。