携帯に優太から電話がかかってくる前に、電源を切った。


携帯をテーブルの上に置いて、亜矢の隣に腰を降ろす。


彼女の長い髪にそっと指を通して、


愛しい寝顔を見つめた。



ずっと、彼女を守りたい。


彼女を幸せにしたい。


大切にしたい。



亜矢が幸せなら、きっと、俺も幸せだから。




だからこれからも。



「ずっと側にいてくれな…」




そう呟いて、彼女の頬に、キスをした。






【End】