俺だって男。 まして3年もの間、恋焦がれ続けた相手を目の前にして、いつまでも手を出さないでいるのは並大抵の事じゃないんだ。 俺は左手を亜矢の背中に回して、優しく体を抱きしめて。 首筋に唇を戻して、よく見える位置に俺の独占欲の‘印’を残した。 「…ちょ…っ痛い…何して…!?」 その‘印’はみるみるうちに赤く染まる。 「…何って、キスマークだろ」 「…そこ!丸見えの場所じゃない…!」 亜矢の顔は、真っ赤だ。