呼ばれて入った男子のコート。 うちの目の前にそびえ立つ、2m43のネットはものすごく高く感じた。 「何すんの?」 『おれがアタック打つから、トスあげてくれたらいい。アキの専門分野だろ』 「りょーかい」 コートの中心部に立ち、上がってきたボールをジャンプして左に上げる。 それと同時に、踏み込んできたフユが その球を相手コートに打ち返す。 何度も何度もこれの繰り返し。 自分に納得するまでやり通すのが フユなんだ。