外は、春色の街に染まり
暖かな風が吹く昼の時間


「えー今年も、研修生の皆さんと、医療に携わり、命の大切さを知っていただき、仕事を覚えてもらいます。よろしくお願いします」

ティアラの言葉から始まった今年の研修生との時間


「一人ずつ自己紹介と夢を話していただきだけますか」


一人ずつ、進み
そして、運命の再開をした

「…………エレナといいます、夢は、ティアラ先生以上になることです」


「…それは素敵な夢ですね、あなたなら、きっとなれますよ」


「もう一つ、あります」


「なんですか、聞かせてくれます」


「それは、今は私の中にしまっておきたいので、すみません」


「そうですか。2つの夢、叶えてくださいね」


あの時、ティアラに約束した、女の子とは、全く気付かなかった


エレナが、ティアラの前に、現れた日から
運命は、少しずつ屈折していく……


「では、本日より、担当の先生及び看護師と協力して頑張ってください」


「ティアラ先生、ありがとう、これだけは先に言いたくて……これからは、色んな意味でライバルだと思って頑張りますので」


「……ありがとう……あっ……エレナさん………行っちゃった…なんだったんだろう?ありがとうって」