「……ジータ……私…お医者さんになりたい…」 


「何、言ってるんだよ。なれっこねーよ」


「どうして?勉強したら、なれるってメルン叔父さんが言ってたよ」


「ばかだなぁ〜ティアラは…勉強するって、どうやってするんだよ?本があっても字も読めないんだぜ」


「そんな事は、わかってるよ……だけど、なりたいんだ…お医者さんに」


「もし、ティアラが、お医者さんになれたら、毎日、僕の食べ物、ティアラにやるよ」


「ダメ〜〜そんな事したら、ジータが死んじゃうよ」

「あっ!そっか〜〜バカだな俺」


二人は、夕焼けが見える、少し高い岩の上で、笑いながら話していた…


夜になり、また、あの時の満天の星空が二人を包んで、ひとときの癒しを与えてくれている


「綺麗だね☆ジータ」


「あぁ」


「お母さんが死んじゃう、前の夜、同じ星空だったんだよ」


「そうなんだ〜〜俺は、死なないぞ」


「当たり前じゃない」


夜は、いつまでも、その星空を二人に見せてくれていた