校長は取り調べを受けたが何も喋ろうとしなかった。

「係長〜とんでもないことが判明しました。」

竹下が慌てて彩の所へやってきた。

「どうしたのよ?そんなに慌てて?」

「校長の指紋を照合したら…」

と竹下が言いかけた時…

「前科2犯の安田明と合致したんでしょう?」

「係長!あなたは超能力者ですか?どうして分かったんですか?安田明って何者ですか?」

竹下は驚いて彩を質問攻めにした。

「安田は佐川良二の双子の弟よ!二人は幼い時に二親を亡くして別々の親戚に引き取られたのよ!それで姓が違うのよ!引き取られた親戚の家庭環境がまるきり反対だったのよ!兄がニューヨークにいることを知って弟は兄を殺して入れ替わったのよ!私の推理が正しければ!」

竹下は彩の話を尊敬の眼差しで聞いていた。

そこへ彩の携帯が鳴った。

《啓太》
「はい!山口です。」

「僕です。啓太です。」

「けいちゃんどうしたの?何かあった?」

「会いたいんです。」

「それはちょっと無理よ!」

「じゃ!死にます。」