―土砂降りの雨


傘忘れちゃった。
最悪じゃ~ん。
せっかく髪巻いたのに…
早く電車来ないかな。

―ブブブ
携帯のバイブ音がなった。
画面を見たら母からのメール。


『今日は夜ご飯適当に買っといた』


はあ。またか~。
私わ小さい頃に
親が離婚して母子家庭で育ち
今に至ります☆


最近は不況だから
お母さんは家に
いることが少ない。


そろそろ料理
勉強しなきゃなぁ。


あ!電車きた~(^O^)
嬉しすぎる。
寒いなか、女の子を
待たせるなんて
電車のバカ。


―がたんごとん


あったか~い。
あ。席空いてる。
座っちゃおう。


ふう。
眠たくなってきた。
寝ちゃおっかな。


「おい」

??

なに?
いま寝ようとしてたのに…

「ふぇ?アタシですか?」

同じ制服の男の子。
なかなかカッコイイな~(゜∇゜)

「お前の他に誰がいる。
おばあさんが腰痛めてんだろ。
立てよ。」

「あっ。はい。すいません。」

案外、気弱な私は
素直に立ち、気まずい中
ドアの前で2人向かいあって
立った。