「……朝からなんなの、君達。うるさい」

なっ!なんやてぇ~!!

この言葉に“カッチーン”きた俺は鈴に負けないヤンキー顔をソイツに向けた。

「…ハァ。職員室はその角を曲がってすぐだよ。
…早く行けば?」

そう言うてソイツは去って行った。

「なんや!エラそうに!!
なぁ鈴!?」

…あれッ??鈴ちゃん?

「…格好ええ///」

ヤンキー顔じゃなくなっとるのは嬉しいんやけど、格好ええって…。

まぁ確かに!?確かに格好えかったで!?

クールな美形やったわ!!

腹立つ!!

「ほらっ!!職員室行くで、鈴」

顔を赤くしたままポ~っと突っ立てる鈴の襟首を掴み、職員室まで引きずる。

…あれッ??なんでアイツ、俺らが職員室に行くってわかったんや??

見たことない顔やったからやろか?

不思議に思いつつ、目の前にある職員室のドアを開けた。

「すんませーん!!
今日から転校してきました、東堂 響ですけど!!」

「おぉ!!君達か!!俺は君達の担任の清水だ!!」

…なんや、暑苦しいやっちゃな。