悠里くんの声が聞こえて、ドキッと心臓が鳴った。 あたしが寝ている事は気づいてないのだろう。 「本当だぁ、二人きり~」 …と、甲高い声も聞こえてピクリと動きが止まった。 もしかして、友紀さん? 「友紀も授業サボって何してんだよ」 「だってぇ~」 …やっぱり友紀さんと悠里くんだ。 何で二人で授業サボってるの? 疑問が次々に溢れてきた。 息を殺しながらも二人の会話が気になって仕方がない。 「友紀、いい加減…」 「やだ。私は悠里がいいもん」 …?!