私は会うたびにどんどん惹かれてった。 それに伴ってどんどん知りたくなっていった。 --こんなに人を好きになれるんだ。 ここまで好きになった事がなかった。 月に2、3回くらいしか会えなかった。 でも目があったり、ぶつかったりしただけでうれしかった。 でも、彼は私の存在すら気づいてくれない。 そりゃそうだ。 でも、知ってばかりじゃ嫌だった。 私の事も知ってほしい。 募っていく思いは歯止めが利かなかった。