今日の授業は、なんにも頭に入らない。 ナデシコが、心配で。 立宮君が、心配で。 英語の時間、ツバキがナデシコの席に座った。 席順が、窓側からツバキ、ナデシコ、あたしだから、いつも3人の机をくっつけて授業を受けている。 「立宮ってさ。兄バカなんだぜ。……弟に、嫉妬って……みっともないよな……」 「立宮先生の一番は、ツバキだよ」 「そうかなぁ」 ため息をつくのはツバキだけじゃない。 「お前らなぁ……」 先生も話し込むあたし達を、目じりをピクピクさせながら見ていた。