―それは…― 駿は学校には向かっていなかった。 病欠の連絡を学校にすると、そのまま携帯の電源を切る。 「ごめんね。先生を休ませちゃって」 助手席に甘えた顔する理彩。 「いいよ。どうせ今日は授業なかったし。ずっと理彩と一緒にいる」 理彩は駿の左手をそっと握った。 「遠くに行ってみたい。行ける所まで。ねっ、海は?」 「了解」 駿は優しく微笑むと車のエンジンをかけた。 理彩のお気に入りの曲が流れ始める。