―出会いの香り― 外の日射しとは裏腹に、窓から入り込んで来る風はこの上なく気持ち良かった。 クラスメート達が転校生の話題で騒いでいた中、スバルはいつの間にか眠ってしまった。 誰かの声? 黒板で音がする。 そうか… 授業、始まってるのか。 眠い… このまま寝てていいか。 社会科だしな。 ……… いい匂いがする。 甘い… 腹減ったな。 美味しそうな匂い…