妹A ~5人兄弟+1~

「何?」



微笑みながら至近距離で振り向かれると、必殺技をかけられた感じがする。



「あの…、ほら…さっき…店で…」



スバルはドキドキする気持ちから、繋いだ手が震えてるんじゃないかと不安になる。



「店?」



軽く揺れる手と手。



「本屋だよ。ほら、オレに……して、いなくなっただろ?」



「あぁ!キスの事?いなくなったの怒ってたの?やっぱり余韻が大切だったのかな?」



「よ…余韻!?そうじゃなくて!!」



スバルの握った手に力が入る。



「どうだった?」



「どうだった!?…って、お前…、あんないきなり…」



一気に真っ赤になる。



「帰ったでしょ?もう来ないわよ。きっと」



「えっ?」



「何?」



「そっち?…なんだ。驚かすなよ。そういえばアイツら、気付いたらいなくなってたな。いつもは家までついて来るのに」



「良かったね」



「あぁ。…ありがとう」



2人は前を向いたまま歩いて行く。



「私のファーストキスだったんだからね」