妹A ~5人兄弟+1~

「アイツ…」



柔らかい、つかさのくちびるの感触が蘇って来る。



目を閉じれば、あの時の目を閉じた睫毛の長いつかさの顔が浮かぶ。



顔が赤くなって、体温が1度上がった気がした。



「アイツ、慣れてるのか?」



小さく呟く。



「何が?」



「キスだよ。キス!…って!!何でお前、ここにいるんだよ!!!」



夜風に髪をなびかせて、微かにあのいい匂いをさせてつかさが立っている。



「何、くちびる押さえてんのよ?」



意地悪く、ちょっと微笑みながら聞く。



「お前なぁ!」



「お前じゃなくて、つかさだって」



スバルの目の前に、今1番会いたくて、会いたくないつかさがいた。