妹A ~5人兄弟+1~

「朋にぃが欲しがってたゲームのソフト。今日入ったから」



「マジ!?いいの?伊達にゲームショップで働いてないよなぁ。前日に確実に手に入るもん。しかも従業員割引まであって…。あっ、お金、後でちゃんと渡すから」



朋の目がキラキラ輝いて、一気に機嫌が良くなった。



「朋にぃ、」



「何?」



返事しながらも夢中でソフトの説明書を読んでいる。



「妹…、妹だけどさぁ。向こうは会いたいって思ってると思う?」



真面目な顔で聞く。



「妹?あぁ…、どうだろう?もしかしたらオレ達の事知らないかもな」



「…それって、優にぃが傷付くだけじゃないの?今まで、長い時間かけて見つからなかったっていう事は、会わない方がいいって事じゃないの?」