妹A ~5人兄弟+1~

「何でしょうか?」



駿がにこやかに尋ねる。



「ほんとに、あなたという人は…。早坂先生とまで」



あからさまに嫌悪を感じる表情を見せた。



「どういう意味ですか?おっしゃっている意味が分かりません」



榊は駿のクリッとした大きな目をチラッと見て、ため息をついた。



「だから私は反対したんです。あなたのように若い男性が、我が校のような女子校に来る事が間違っているのです」



「どうしてでしょう?」



「ご自分でお分かりになりませんか?」



呆れたように聞く。



「全く」



悪びれる様子も無く、駿が答える。



2人とも視線を絶対に離さない。



「あなたはこの学校の風紀を乱しています!」



「意味が分かりません」