妹A ~5人兄弟+1~

「オレも好きな匂いなんだ。…おぼろげながら覚えてる、母さんの懐かしい匂い。この匂い、好きだったんだ」



ちょっと照れた顔が可愛くて、つかさもつられて微笑む。



「ありがとう。これは特別大事にする」



つかさは優の顔をじっと見つめた。



「私からは、…これ」



思い切り背伸びをして軽く優の胸に手を置くと、そっと、そのくちびるに自分のくちびるを重ねた。



柔らかな感触が胸をキュンとさせる。



「すぐに帰って来るから…待ってて。絶対、帰って来るから」



優は頷いた。



こうなる事は予想出来ていた。



スバルを傷付けた上に、自分達の幸せは有り得ない。



まだ、時間が必要だ。



その事をつかさもちゃんと分かってくれている事が嬉しかった。