妹A ~5人兄弟+1~

「兄弟…じゃなかったの?ほんとに?本当に?」



涙の粒で揺れるつかさの瞳に優が映る。



「誤解させてごめん」



「本当なのね。私じゃないのね。兄妹じゃないのね。…司くんが…、司くんがそうだったのね」




「まさか、男ばっか6人兄弟だったとはね。母さん、すごいや」



「2分の1の確率なのにね」



つかさがクスッと笑う。



「しかも弟の方が先に結婚して、もうじきパパになるなんてな。…弟の中で1番のツワモノかもな」


優はうつむき気味に何か嬉しそうに笑った。



「幸せに…してるんだな?」



「うん。それは間違いない。町で1番の美人を射止めたの。司くんもかなりモテるのよ。…お嫁さんはね、年上で20歳。司くん…アニキが欲しいってよく言ってたから。きっと受け入れてくれると思う…」



2人は見つめ合って頷いた。



「傷付けて…ほんとにごめん」



優が頭を下げる。



つかさは慌てて優を起こして首を振った。



「私、やっぱりツイてる」



「えっ?」



「だって、おかげで大切な気持ちに気付いたから」



「どういう事?」