妹A ~5人兄弟+1~

風を連れて、2人の横を電車が走り抜けて行く。



「つかさ…」



突然現れた優の姿に、つかさは固まったまま動けない。



「なん…で?どうして?どうしてここにいるの?」



つかさの涙が止まらない。



「君に、大事な話がある」



優はゆっくり近付いて来た。



「オレ達、兄妹じゃなかったんだ。オレ達が探していた兄弟は、君の弟。漢字の司の方。姉弟で同じ学年で同じ名前って、おかしいと思わなかった?」



優は優しく微笑む。



「それは…」



「いくら何でも、普通、同じ名前は付けないよ」



優のこの包み込むような笑顔。



この笑顔にまた会えた…。