妹A ~5人兄弟+1~

つかさは写真集をパラパラとめくった。



四ツ葉のクローバーが挟んであった。



「スバル……」



そっと指でつまんで手のひらに乗せた。



「ごめんね。気持ちに応えられなかった。逃げて…ごめん。でも…スバルはスバルだから。お兄ちゃんじゃないよ。私にとっては…スバル」



優しく微笑みながらクローバーを撫でた。



「スバルも、優さんも、お兄ちゃんじゃない。お兄ちゃんじゃ…ない」



ページを閉じると右手で涙を拭いた。



「もう、行かなきゃ」



立ち上がるとトランクを持った。



「次の電車で…」



迷う気持ちを断ち切るように歩き出す。



遠くに微かに電車の音が聞こえて来ていた。