妹A ~5人兄弟+1~


つかさは1人で駅のベンチに座っていた。



昼間のあの暑さとは打って変わって、夜は比較的涼しい。



つかさは大きなため息をついた。



右横には大きなトランク。



とりあえず必要な物を急いで詰めて来たので、中はぐちゃぐちゃだった。



「私…、ツイてない…」




うつむいた目から涙がポトッと落ちた。



「ツイて…ないよ」



心の整理はまだ何もついていない。



何もかもが信じたくなくて、夢だと思いたかった。



何も知らなかった昨日までの日々が、もう決して手に入らない『幸せ』のような気がした。