つかさは1人で駅のベンチに座っていた。 昼間のあの暑さとは打って変わって、夜は比較的涼しい。 つかさは大きなため息をついた。 右横には大きなトランク。 とりあえず必要な物を急いで詰めて来たので、中はぐちゃぐちゃだった。 「私…、ツイてない…」 うつむいた目から涙がポトッと落ちた。 「ツイて…ないよ」 心の整理はまだ何もついていない。 何もかもが信じたくなくて、夢だと思いたかった。 何も知らなかった昨日までの日々が、もう決して手に入らない『幸せ』のような気がした。