妹A ~5人兄弟+1~


―走れ―



優は玄関を出ると勢いよく走り出した。



気持ちが、どんどん先へ走る。



「どこへ行けばいいんだ?」



そう呟きながらも足は止まらない。



こんなに思いっ切り走ったのは子供の頃のリレーの時以来。



あの時は確か1位になった…



「まだまだイケるな」



駅前に出た時、1軒の店が目に入った。



洒落た雰囲気にふと立ち止まる。



「あっ…」



優はジーパンのポケットを探り財布を確認すると中に入って行った。



明るい店内には可愛い小物やアクセサリー、香水が綺麗にディスプレイされていた。



優は馴染めない雰囲気に少し気後れしながらも、何かを想って気付けば笑顔になっていた。