妹A ~5人兄弟+1~

優の頬に暖かい雫が流れた。



「オレ…」



駿とは違う誰かが背中を押した。



「早く行けよ。アイツ、行っちまう」



もう一度、背中を押す。




「スバル…?」



優が振り返ろうとした。



「振り返らないで前を見る!!ほら!」



そう言うとスバルはうつむいた。



これ以上は明るく振る舞う自信がなかった。



「ありがとう…」



優は急いで玄関を出た。



「スバル、お疲れ。美味しい紅茶、淹れたから」




空が優しく声をかける。



「ありがとう。今日はよく飲む日だよな」



笑いながら、涙がこぼれた。



駿は黙ってスバルの肩を抱いた。



「そうだ!オレ、クッキー焼いてみたんだよ。みんなで食べよう」



朋が場を和ますように言った。



「お前、どんだけ料理にハマってるんだよ」



みんな笑った。