妹A ~5人兄弟+1~

「優にぃ、早く…」



優しく笑うと優の背中をそっと押した。



「でも……」



「優にぃ、行きなよ」



朋も笑って言った。



「優にぃ、そろそろ幸せになってもいいんじゃない?」



紅茶をカップに注ぎながら空が言った。



「でも、スバルが…」



「優にぃ、好きなんだろ?だったら気持ちを伝えるべきだよ。チャンスは待ってたって自分の物にはならないよ。近くに来たら、手を伸ばして掴むんだ。掴んだらさ、こうやって、絶対離すなよ」



駿が優の肩をしっかり抱いてウインクした。



「………」



「本気で人を好きになるなんて、そんなにある事じゃないよ」



耳元で呟いた駿の言葉が優の心にゆっくり届いて行く。