「オレ、もう行くわ」
空が立ち上がった。
「今日、遅いのか?」
「いや、今日はそんなに遅くならないな。学校終わるの早いし、すぐバイト入れてるから」
「気を付けて行けよ」
「うん。…じゃあ、優にぃの良い報告、期待してようかな?妹Aが無事発見出来るますように」
「妹A…?」
「名前が分からないんだから呼びようがないだろ?とりあえず、妹Aで」
空が言った。
「まっ、とりあえず…それでいっか」
「妹AのAはどっから来たの?「あ」から始まる名前って事?『愛子』とか『ありさ』とか…」
「朋にぃ…、朝からボケないでよ。疲れるからさぁ。ただのABCのAだよ。少女AとかのAだよ。深い意味はないよ」
「そうなの?」
朋はもうひとつ、分かってない気がした。
「朋、早くしないと仕事遅れるぞ」
駿が湯呑みを流しに片付けながら急かす。
「あっ!ヤバイ!今日、通園バスに乗る当番だったんだ!もう行かないと!戸締まり、駿にぃに任せたよ。空、途中まで一緒に行こ!」
「チャリの後ろに乗りたいだけだろ…」
玄関に向かっていた空は小声で言った。
空が立ち上がった。
「今日、遅いのか?」
「いや、今日はそんなに遅くならないな。学校終わるの早いし、すぐバイト入れてるから」
「気を付けて行けよ」
「うん。…じゃあ、優にぃの良い報告、期待してようかな?妹Aが無事発見出来るますように」
「妹A…?」
「名前が分からないんだから呼びようがないだろ?とりあえず、妹Aで」
空が言った。
「まっ、とりあえず…それでいっか」
「妹AのAはどっから来たの?「あ」から始まる名前って事?『愛子』とか『ありさ』とか…」
「朋にぃ…、朝からボケないでよ。疲れるからさぁ。ただのABCのAだよ。少女AとかのAだよ。深い意味はないよ」
「そうなの?」
朋はもうひとつ、分かってない気がした。
「朋、早くしないと仕事遅れるぞ」
駿が湯呑みを流しに片付けながら急かす。
「あっ!ヤバイ!今日、通園バスに乗る当番だったんだ!もう行かないと!戸締まり、駿にぃに任せたよ。空、途中まで一緒に行こ!」
「チャリの後ろに乗りたいだけだろ…」
玄関に向かっていた空は小声で言った。

