妹A ~5人兄弟+1~

「あっ」



ふと見たクローバーの中に四ツ葉のクローバーを見つけた。



優はかがんで、そっと摘む。



少しの草の匂いと、甘い花のような香りが優を包んだ。




「あ…、四ツ葉……」



後ろからの声に驚いて慌てて振り返る。



「あぁ……!!」



長い髪を前に垂らしながら、前かがみになってクローバーを覗き込むつかさがいた。



「見せてもらってもいいですか?」



何事もなかったかのように自然に振る舞うつかさに、優は言葉もなくクローバーを差し出した。