―風、薫る― いつもより青さを強く感じる空を優は見上げた。 さっきから胸が苦しい。 つかさを深く傷付けた事が頭から離れない。 そして、このつかさを想う感情が何なのか分からない事も辛さを増している。 押さえても押さえても止まらないのは、やはり血の繋がりのせい? まさか… まさか実の妹を… しかも弟と取り合う? まさか…… 全ては封印すべき。 「疲れてるのかもな」 何となく道を逸れて川へと土手を下りて行く。 今朝、スバルと話した場所。