妹A ~5人兄弟+1~

「優にぃってさ、ほんとかなわないよな?」



カップの中の紅茶を見つめてスバルが呟く。



「何が?」



言葉の意味にドキッとした空は努めて冷静に聞き返した。
何か知っているのか不安がよぎる。



「いや…、何でもない」



スバルは残りの紅茶をグッと一息に飲んだ。



「バイト、行って来る」



「スバル!!」



思わず空が立ち上がる。



「何?」



「いや…、何でもない。車に…気を付けろよ」



なんとも不自然に口ごもりながら言った。



「空にぃ、思ってる事は…たぶん、一緒だよ」



スバルは笑って、出て行った。