妹A ~5人兄弟+1~


昼を過ぎた頃、スバルが台所に下りて来た。



「おはよう。みんなは?もう行ったの?」



1人で雑誌を読んでいる空に聞いた。



「おはようって…もう昼だよ。みんな行ったよ。駿にぃも朋にぃも先生なのに夏休みも学校あって大変だよな」



空は笑って言いながら、スバルの為に紅茶を淹れ始めた。



「空にぃの紅茶、久しぶりだなぁ。その…最後の1滴にそそられる」



「お前も分かって来たな」



2人で顔を見合わせてクスッと笑った。



丁寧に注がれた空の自慢の紅茶。
スバルは香りを楽しんだ後、ゆっくりと一口含んだ。



「暑い時に飲む熱い紅茶って最高だな。…落ち着くよ。こういうのは心にゆとりが無いと飲めないよな?」



「スバルはゆとり、あるのか?」



空は出来るだけ平静を装って聞いた。



「あぁ。一皮も二皮も剥けて、かなり大人な気分だからな」



1人で満足げに言う。



「何の話だよ」



空はクスッと笑った。